Japanese
English
診療指針
リウマチの血清学的診断法
The Serological Diagnosis of Rhenmafie Disease
塩川 優一
1
,
辻 恒太
2
,
浪久 利彥
1
Y. SHIOKAWA
1
,
T. TSUJI
2
,
T. NAMIHISA
1
1順天堂大学医学部第一内科
2東京大学医学部美甘内科
1Ⅰst Internal Medicine, Juntendo University Medical School
2Department of Internal medicine Tokyo University
pp.605-611
発行日 1956年8月15日
Published Date 1956/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200401
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
序 論
リウマチと名づけられる一群の疾患が存在することは古くから知られている。併し多くの学者の努力によりこれが疾患単位として認めちれるに至つた今日でもその全貌は十分に明かにされたとはいい難い。リウマチは今なお問題の疾患に属している。しかし臨床的に発熱,関節痛,心炎等を主症状とする疾患は我々がしばしば見るところであつて,これを臨床家はリウマチとして診断し命名しているのである。最近のアメリカのリウマチ学者によれば所謂リウマチは大別して全身症状を主とするリウマチ熱(Rheumatic fever)と,関節症状を主とするリウマチ様関節炎(Rheumatoid arthritis)に分つ。特に内科医にとつては心臓疾患の重要原因の1つであるリウマチ熱は最も関心の深い疾患に属しその診断治療に努力している所である。以下このリウマチ熱をリウマチとして取扱うことにする。
リウマチの診断にあたつては常に2つの点が考慮されなければならない。即ちリウマチであるかどうかの診断とリウマチの活動性の診断である。
Copyright © 1956, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.