今月の主題 注目されている感染症―Emerging Infectious Diseases
話題
Q熱の血清学的診断法
小田 紘
1
Hiroshi ODA
1
1鹿児島大学医学部細菌学
キーワード:
Q熱
,
血清学的診断
,
蛍光抗体法
,
コクシエラ
Keyword:
Q熱
,
血清学的診断
,
蛍光抗体法
,
コクシエラ
pp.561-562
発行日 1998年5月15日
Published Date 1998/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903732
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1.はじめに
Q熱は世界中に存在する人獣共通感染症である1,2).病原体はCoxiella burnetiiというリケッチアの一種であるが,節足動物ベクターの介在がなくても伝染しうる点でほかのリケッチアと異なる.Q熱を臨床所見のみで診断することは困難で,微生物学的検査が不可欠となる.最近の研究で,本疾患が日本にも存在していることが明らかとなり2,3),実験室診断の必要性が高まってきた.本稿では間接蛍光抗体法を中心に,血清学的診断法について述べる.
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