Japanese
English
綜説
選択的肺血管造影法
Selective Angiopneumography
玉木 正男
1
,
飯沼 順二
1
M. TAMAKI
1
,
J. IINUMA
1
1岐阜医大放射線科
1Department of Radiology, Gifu Prefectural Medical School
pp.223-230
発行日 1956年3月15日
Published Date 1956/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200343
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序言
こゝに「肺血管」とは肺循環系の血管を意味することとする。肺血管は造影法を行わなくとも単純X線像に於ても所謂肺紋理として或る程度観察されるが,造影法を行えば極めて明瞭に現われ,殊に心臓,肝臓の陰影や広汎な胸膜肥厚乃至肺病変の濃陰影と重疊する肺血管の影像も写し出される。又連続撮影術式を運用するならば肺動脈相と肺静脈相とに分析して観察し得る。本稿に於ては特に造影剤のカテーテル経由注入による選択的肺血管造影法について,主として我々の日常とつている手技を述べ,その臨床的意義,特に他の造影方式に比較してその特長を考察したいと思う。
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