Japanese
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特集 血管造影法
綜説
選択的肺血管造影法
Selective pneumoangiography.
鈴木 千賀志
1
,
仲田 祐
1
Chigashi Suzuki
1
,
Tasuku Nakada
1
1東北大学抗酸菌病研究所
1The Research Institute for Tuberculosis and Leprosy, Tohoku University.
pp.557-574
発行日 1961年8月15日
Published Date 1961/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201012
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近年における胸部外科の進歩は,肺および心臓の病態生理学的研究の発達に負うところが大きい。1929年Forsmannが開拓した静脈カテーテル法は,Cournand, Dexterらによつてはなばなしく展開され,またComroe, Rileyらによつて心肺機能検査成績の分析および評価の基礎が確立されて肺生理学は今日の降盛を来たすに到つた。
各種肺疾患においてX線検査,気管支鏡検査,気管支造影法,肺気量および換気機能検査等は既に普遍化されて今日では何処においても日常検査法になつているが,肺血管造影法は装置や手技等の関係から何処の病院でも実施するというわけにはいかないことと肺血管造影像の本質的解明がまだ十分におこなわれていないために未だ普遍化されていない。
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