連載
え?知らないの?酸素流量計の使い方
岩谷 理恵子
1
1東京慈恵会医科大学附属病院 臨床工学部
pp.672-674
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3102100576
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酸素流量計(以下,流量計)は,酸素療法を行う際に,必要な酸素量を調整して提供する医療機器である。酸素療法には鼻カニューレ,簡易酸素マスクなどを用いる低流量システム,Venturiマスク,Venturiネブライザなどを用いる高流量システムがあり(表1)1),器具の構造に大きな違いがある。低流量システムは流量抵抗が小さいため,供給圧の低い流量計で十分であるが,高流量システムは流量抵抗が大きいため,供給圧の高い流量計が必要となる。
流量計は,その原理や構造からフロート式とダイヤル式の2種類に分類される(図1)。さらにフロート式は,供給圧の違いによって,大気圧式,恒圧式に分類される。ダイヤル式は,供給圧の設定がフロート式と異なるため正式な分類はないが,低圧式,高圧式などと分類されている。本稿ではそれぞれの流量計の原理や構造と使用上の注意を述べる。
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