Japanese
English
方法と装置
電磁流量計による腎血流量測定法
Electromagnetic Flowmeter for Measuring Renal Blood Flow.
前田 三男
1
Mituo Maeda
1
1神戸医科大学第2外科教室
1Depertment of Surgery, Division II, Kobe Medical College
pp.329-332
発行日 1958年4月15日
Published Date 1958/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200618
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臓器病態生理の究明は臓器血流量測定法の進歩にまつ処が多い。腎臓の血漿流量の測定は1928年Van Slyke1)によつてクリアランス法として提案された。これ以来腎機能及び腎循環に関する多くの知見がもたらされた。更に1944年Warr—en,Brannon及びMerril2)等が人間で静脈カテーテルを腎静脈に挿入し腎静脈血の採取に成功し,この腎静脈カテーテル法にクリアランス法を導入することにより,この方面の研究は更に一段の進歩を見るに至つた。
しかしクリアランス法はその原理より無尿を伴う場合には実施不能となり,特にショック或いは挫滅症候群,不適合輸血,急性スルファミン中毒,重金属中毒等による急性腎不全で尿量の極めて減少した場合にはその測定誤差が大きい。一般に外科的乏尿ではクリアランス値が意味をもたなくなるのは諸家の認める所である3)4)5)6)。
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