Japanese
English
症例
肺動静脈瘻の1例
A Case of the Pulmonary Arterio-venous Fistula.
和田 達雄
1
,
堀内 勝
1
,
渡邊 弘
1
,
佐藤 文雄
1
,
野田 栄次郞
1
Tatsuo WADA
1
1東京大学医学部木本外科教室
1Department of Surgery, S. Kimoto School of Medicine, Tokyo University
pp.523-527
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200274
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先天性動静脈瘻という疾患は胎生時に於ける毛細管からの動静脈の分化の異常に依つて動静脈の間に直接の短絡が生ずるもので1),全身至るところに生じ,大循環系に生じた場合は古くから知られているが,小循環系即ち肺に生ずる場合は比較的稀であり,臨床像も特異のものがあり興味深い。
この病気はHemangioma, Cavemous Hemangioma,Arterio-venous Varix or Aneurysm,Arterio-venousFistula,(of the Lung)等色々の名前で呼ばれているが最近の文献ではPulmonary Arterio-venous Fistulaの名称で報告されている場合が多い。又古くから皮膚科の方で知られている全身的な遺伝性の末梢血管異常であるRendu-Osler-Weber's Diseaseに含まれるものと考える人もある2)。
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