Japanese
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講座
肺機能検査法・3—分時最大換氣量の新しい測定法
Pulmonary Function Tests・3
笹本 浩
1
,
梅田 博道
1
Hiroshi SASAMOTO
1
,
Hiromichi UMEDA
1
1慶應義塾大學醫學部内科教室
1Medicine, Keio Univ.
pp.155-157
発行日 1953年7月15日
Published Date 1953/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200097
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肺機能は前講に於て述べた如く,換氣,循環,ガス交換と,少くも3つの作用があり,single testでは到底肺のすべての機能を判定し得ない。從つて,肺機能検査は,相當複雑であるが,換氣機能の検査は割合に施行が容易である。そして,正確に行つた換氣機能検査は,換氣困難の客觀的評價をなし得るし,手術の危険の豫測,種々な外科的處置の影響,藥劑の影響などを觀察し得て,極めて有用である。
換氣機能検査として,前講の肺容積の測定或は殘氣量の測定と共に重要なのが分時最大換氣量(Maximum Breathing Capacity. M. B. C. と略す)の測定である。M.B.C.は1分間に肺の内外を出入する空氣の最大量を云い,l/minであらわす。
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