増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第4集
腎機能検査
168.分時尿検査
飯野 靖彦
1
,
丸茂 文昭
1
1東京医科歯科大学医学部・第2内科
pp.2040-2041
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222857
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尿は絶えず産生されており,1日尿量は1〜2lである.もちろん,飲水量により尿量の増減は認められ,たとえば強制多飲症(compulsive water drinking)の患者では1日5l以上の尿が産生される場合がある.したがって,分時尿検査を行う場合,水分の負荷量はどの程度か,また逆に脱水が存在しないかを把握する必要がある.
分時尿で重要なパラメータは,①尿量,②電解質や溶質排泄量,③その他の尿中排泄物質に分けることができる.しかし,実際に1分間の尿量が問題になることは少なく,せいぜい時間尿が重要になる程度である.
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