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特集 心臓病における核医学検査の進歩
心不全への新しい応用
Application of Nuclear Cardiology to Heart Failure
笠間 周
1
Shu Kasama
1
1北関東循環器病院循環器内科
1Department of Cardiology, Cardiovascular Hospital of Central Japan(Kitakanto Cardiovascular Hospital)
pp.1024-1028
発行日 2013年11月15日
Published Date 2013/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102340
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はじめに
心不全症例では交感神経活性が亢進することが解っており,血中のノルエピネフリン(NE)濃度が上昇する.またNE濃度の上昇は心疾患の重症度を反映し,予後を悪化させると報告されている.NEのアナログである123I-Metaiodobenzylguanidine(MIBG)は,心臓交感神経活性を直接表現できるトレーサーであり,本邦をはじめとして,欧州,近年では欧米から様々な心疾患に対して報告がされている.
日本循環器学会がまとめた心臓核医学検査ガイドライン1)において,MIBG心筋シンチグラフィの「心不全の治療効果の評価」のエビデンスは,Class Ⅱa,Level Cとなっており,「心不全の重症度と予後評価」については,Class Ⅰ,Level Cである.今回の報告はこれらのエビデンスを中心に解説したい.
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