特別企画 積極的な妊婦管理と自然分娩=Part・Ⅱ
インターホン
会陰切開に私も一言
青柳 かくい
pp.338-339
発行日 1979年5月25日
Published Date 1979/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205550
- 有料閲覧
- 文献概要
お産は女にとって大役ですが,また最高の喜びとも言われております。健康な女性であれば誰でもが経験できる,神秘的な,大自然の賜物だと思います。したがって,異常のない限りは自然分娩がいちばんよいのです。それなのに近頃では,あまりにも自然に背き,自然を無視しているように思えてなりません。こと分娩に限らず,自然に逆うことは後で必ず何らかの支障をきたすことは,誰にもわかっていることです。
近頃,初めてのお産のとき,必ずといってもよいほど会陰切開をして産ませるのは,いったいどうしたことなのでしょう。会陰は腟口から肛門までの部分で,たいへんに伸びよくなっていて,自然の妙とでも言いましょうか,お産のとき腟の入口は,赤ちゃんの頭や身体が通れるようになっています。そしてお産がすんだ後15分もたちますと,殆んど元のように収縮してまいります。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.