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特集 心血管病における免疫機構の関わり―循環器医が知っておきたい知識
検査学からみた心血管病における免疫機構
The Role of Inflammation and Immune System in Cardiovascular Diseases―Review from Laboratory Medicine―
建部 順子
1
,
盛田 俊介
1
Junko Tatebe
1
,
Toshisuke Morita
1
1東邦大学医療センター大森病院臨床検査部
1Department of Laboratory Medicine, Toho University Omori Medical Center
pp.1131-1136
発行日 2012年11月15日
Published Date 2012/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404102086
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はじめに
様々な疾患の病変部位では,単球/マクロファージやリンパ球などの免疫・炎症細胞の浸潤を認める.細菌やウイルス感染による反応性病変であるなら容易に理解できるが,「明らかな感染が確認できない病態」でも,であり,これから述べる心血管病もその一つである.非炎症細胞による炎症反応が,本物の炎症細胞浸潤をもたらし,病変を進行させている.近年の検査学の進歩は,微細な炎症・免疫系の変化と組織傷害を捉えることを可能にした.本稿では,「検査学の進歩」によって有用性が高まっている心血管病に関わる代表的なバイオマーカーに焦点を当てる.
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