Japanese
English
特集 再灌流療法をめぐる諸問題
血栓吸引やDistal protection deviceの意義と効果
Thrombectomy and Distal Protection for Patients with Acute Coronary Syndrome
伊苅 裕二
1
Yuji Ikari
1
1東海大学医学部内科学系(循環器内科)
1Department of Medicine, Tokai University School of Medicine
pp.673-678
発行日 2011年7月15日
Published Date 2011/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101737
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血栓吸引,末梢保護の実際
1.末梢保護器具・吸引器具
末梢保護器具は,まずPercuSurge GuardWireがある.ガイドワイヤーの先端にバルーンが付いているもので,末梢を閉塞したうえで治療を行い,吸引をかけて末梢保護を行う(図1).他にフィルター型の末梢保護器具がある.日本ではFILTRAPが使用できる(図2).
吸引器具は,thrombuster, TVAC, export catheter, zeek他多くのものが販売されている(図3).これらはチューブ式の吸引器具で吸引ルーメンとワイヤールーメンのみから構成され,構造は比較的シンプルである.他には流水を逆向きに流すことにより吸引力を生み出すpossis rheoletic device(AngioJet®)(図3),回転させ削除しつつ吸引するX-sizer(図3)がある.いずれもやや構造は複雑であり,日本において承認がなく,使用できないという問題がある.
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