特集 最近のトピックス Clinical Dermatology 1993
I 最近話題の疾患
Blistering distal dactylitis
檜垣 祐子
1
,
水嶋 淳一
1
Yuko HIGAKI
1
,
Junichi MIZUSHIMA
1
1東京女子医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology, Tokyo Women's Medical College
キーワード:
blistering distal dactylitis
,
レンサ球菌
,
アトピー性皮膚炎
,
疱疹性湿疹
Keyword:
blistering distal dactylitis
,
レンサ球菌
,
アトピー性皮膚炎
,
疱疹性湿疹
pp.21-23
発行日 1993年4月15日
Published Date 1993/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900875
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Blistering distal dactylitisは手指末端に水疱を形成するのを特徴とする表在性レンサ球菌感染症で,小児に多く成人ではまれである.原因菌はA群β溶血性レンサ球菌が報告例のほとんどを占める.鑑別診断として熱傷,疱疹性療疽などがあげられるが細菌学的検査を行えば診断は容易である.治療は切開排膿,抗生剤の外用に加え,ペニシリンやエリスロマイシンの全身投与ですみやかに軽快する.本症に続発した糸球体腎炎はこれまで報告されていない.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.