Japanese
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Bedside Teaching
Heart Protection Study(HPS試験)
Heart Protection Study
竹内 宏
1
,
斎藤 重幸
1
,
島本 和明
1
Hiroshi Takeuchi
1
,
Shigeyuki Saito
1
,
Kazuaki Shimamoto
1
1札幌医科大学医学部第2内科
1Second Department of Internal Medicine, Sapporo Medical University
pp.1037-1041
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100736
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はじめに
スタチン使用の血管疾患における一次,二次予防に関する有用性が蓄積されつつある.Heart Protection Study(HPS)1,2)は冠動脈疾患による死亡リスクが高い患者約20,000例を対象とし,シンバスタチン群とプラセボ群とを比較し2002年に発表された二重盲検試験である.平均5年間の追跡で総死亡リスク,血管系疾患死亡リスク,主要血管系イベントの発症リスクはシンバスタチン群ではプラセボ群と比較して有意に低下している.この効果は患者の合併症の種類や年齢,性別,投与前脂質値にかかわらず認められた.
今回はHPS試験の成績および臨床的意義について解説する.
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