Japanese
English
Bedside Teaching
高齢者肺炎の予防
Prevention of Pneumonia in the Elderly
神津 玲
1
,
千住 秀明
2
Ryo Kozu
1
,
Hideaki Senju
2
1長崎大学病院リハビリテーション部
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻
1Department of Rehabilitation Medicine, Nagasaki University Hospital
2Courses of Health Sciences, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences
pp.721-727
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101515
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はじめに
抗菌薬治療の発達にもかかわらず,肺炎は日本における全死亡原因の第4位,高齢者に限ってみると第1位を占めている.急速な高齢化社会が進行するわが国において,高齢者肺炎の予防と治療は最も重要な医療課題の一つである.高齢者肺炎の病態の大部分は誤嚥に起因する肺炎,すなわち誤嚥性肺炎であるとされている.誤嚥性肺炎は発症を繰り返しやすいことから,単に肺炎を治療するだけではなく,予防することがより重要となる.
本稿では,高齢者肺炎の多くを占める誤嚥性肺炎の特徴および発症機序とともに,その予防について薬物療法と非薬物療法に大別して解説する.
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