Japanese
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Bedside Teaching
NT-proBNP測定
NT-proBNP in Heart Disease
佐藤 幸人
1
Yukihito Sato
1
1兵庫県立尼崎病院循環器内科
1Division of Cardiology, Hyogo Prefectural Amagasaki Hospital
pp.729-736
発行日 2010年7月15日
Published Date 2010/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101516
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はじめに
2007年,「急性冠症候群」と「心不全領域」におけるバイオマーカー測定についてのガイドラインがNational Academy of Clinical Biochemistry Laboratory Medicine Practice Guidelineとして初めて発表された1,2).「心不全に関する生化学指標のガイドライン」では,心負荷の指標としての血中B-type natriuretic peptide(BNP),N terminal(NT)-proBNP測定の有用性が論じられ,Class分類とエビデンスレベル分類が試みられた(表1).BNP,NT-proBNPが,他の心不全のバイオマーカーと比較して圧倒的に論文数の多いバイオマーカーである理由としては,1)心不全の診断に有用,2)心不全の予後予測指標として有用であること以外に,3)臓器,疾患特異的な指標であること,4)心不全の治療指標としての可能性が高いことなどが挙げられる2,3).
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