Japanese
English
Bedside Teaching
心不全における中枢型睡眠時無呼吸に対する陽圧呼吸治療
Positive Pressure Treatment for Central Sleep Apnea in Heart Failure
Naughton Matthew
1
,
安間 文彦
2
,
室原 豊明
3
Matthew Naughton
1
,
Fumihiko Yasuma
2
,
Toyoaki Murohara
3
1アルフレッド病院・モナーシュ大学呼吸器病学・睡眠学・アレルギー免疫学
2独立行政法人国立病院機構鈴鹿病院循環器科
3名古屋大学大学院循環器内科
1Department of Respiratory/Sleep/Allergic Medicine, Alfred Hospital, Monash University
2Department of Cardiology, Suzuka National Hospital
3Department of Cardiology, Nagoya University Graduate School of Medicine
pp.317-323
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101448
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はじめに
心不全において閉塞型睡眠時無呼吸(OSA),中枢型睡眠時無呼吸(CSA)あるいはその両者は50%以上に合併すると推定される.未治療のOSAは心不全に悪影響を及ぼすため,心不全のOSAをCPAP(持続気道陽圧)で治療すると,短期的にも長期的にも自覚症状や臨床指標が改善する.一方,心不全を治療するとCSAが改善することが多いため1~5),心不全とCSAの重症度は関連するものと想定されている6,7).つまり,CSAは心不全増悪に伴う症状の一つと考えられる.しかしながら,CSAを消失させる治療が逆に心不全を改善させるかどうかは,証明されていない.
本稿では,心不全におけるCSAの病態生理と治療,主に陽圧呼吸治療について解説する.
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