Japanese
English
Current Opinion
高齢者の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)
Percutaneous Coronary Intervention in Elderly Patients
挽地 裕
1
Yutaka Hikichi
1
1佐賀大学医学部循環器内科
1Department of Cardiovascular Medicine, Saga University Faculty of Medicine
pp.947-951
発行日 2008年9月15日
Published Date 2008/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101114
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高齢者のPCIをめぐる最近1年間の話題
日本社会の高齢化が進み,2004年の総務省統計における人口ピラミッドからは若年層の減少がいっそう顕著になってきた(図1).一方で,2007年厚生労働省統計では日本人の平均寿命は男性79.0年,女性85.8年と男女とも世界最高水準の長寿国家となっている.
欧米人と比較して日本人の動脈硬化伸展が緩徐であるとはいえ,高齢化が進むにつれて経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention;PCI)全体に占める高齢者の割合は更に大きくなると予想され,全国平均よりも早く高齢化の進む地方においては既にPCIの4割から5割が高齢者に対して実施されている現実があり(図2),今後PCI全体に占める高齢者の割合は更に増加すると予想される.
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