CRAS 心・腎・貧血の悪循環
慢性腎臓病に対する経皮的冠動脈インターベンション
伊苅 裕二
1
1東海大学 医学部循環器内科
キーワード:
冠状動脈硬化症
,
心筋梗塞
,
ステント
,
生存率
,
冠状動脈バイパス術
,
後向き研究
,
治療成績
,
慢性腎臓病
,
経皮的冠状動脈インターベンション
Keyword:
Coronary Artery Bypass
,
Coronary Artery Disease
,
Myocardial Infarction
,
Retrospective Studies
,
Stents
,
Survival Rate
,
Treatment Outcome
,
Renal Insufficiency, Chronic
,
Percutaneous Coronary Intervention
pp.78-82
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009247946
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保存期慢性腎臓病(CKD)患者における冠動脈疾患は、予後を決定する重要な疾患である。冠動脈インターベンション(PCI)時には造影剤腎症への対策が必要である。造影剤を減らすことと適切な輸液は明らかに有効であり、N-アセチルシステイン、重炭酸ナトリウムなどは有望とされている。一方、透析に関しては無効であるか、もしくは有害であるかもしれない。透析期においては、その石灰化を伴う血管と不良な全身状態を考え、PCIか冠動脈バイパス術(CABG)を選択する必要がある。CABGは短期成績に問題があるが、長期成績は有効である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009