Japanese
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綜説
僧帽弁逆流症の外科治療
Surgical Techniques for Mitral Valve Repair
種本 和雄
1
Kazuo Tanemoto
1
1川崎医科大学胸部心臓血管外科
1Division of Thoracic and Cardiovascular Surgery, Department of Surgery, Kawasaki Medical School
pp.181-187
発行日 2009年2月15日
Published Date 2009/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101205
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はじめに
僧帽弁逆流症の外科治療が普及し,ガイドラインに沿った手術適応の決定がなされ,その治療適応および成績の標準化が図られているところである.また,僧帽弁形成術は人工弁置換術に比較して長期的な予後が良好なことから,最近では僧帽弁逆流症に対する第一選択の術式となってきた.しかしながら,その長期成績をみたときにはまだまだ問題もあり1),また術者による手術成績の差も歴然として存在することは認めざるを得ない.遠隔成績を良好にし,また術者間の差をできるだけなくすために様々な術式の工夫が行われてきた.
本稿では,現在一般的に行われている術式とそれらの問題点,改良点などについて筆者らの経験をふまえて述べてみたい.
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