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特集 重症心不全治療戦略の新展開
重症心不全に対する薬物療法
Medical Treatment in Serious Heart Failure
吉村 道博
1
Michihiro Yoshimura
1
1東京慈恵会医科大学循環器内科
1Department of Internal Medicine, The Jikei University School of Medicine
pp.349-356
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404101011
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はじめに
心不全の治療にあたっては,その基礎疾患により治療方針は当然異なる.例えば,虚血性心疾患の場合は,インターベンションなどによりかなり改善することもある.しかしながら,多くの心不全症例,特に拡張型心筋症のような病態は基本的には薬剤に頼らざるを得ない.特殊な手術や心臓移植の可能性もあるが,基本的には薬物療法が主体である.ただし,心不全が重症になればなるほど望ましい方向に進まないことも多くなり,常に治療法を模索しているのが現状であろう.
本稿では,まず心不全の病態を再考し,特に重症慢性心不全の薬物療法に関して概説する.
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