Japanese
English
特集 在宅呼吸管理をめぐって
在宅人工呼吸の適応と臨床効果
Indication and Clinical Effect of Home Mechanical Ventilation
角 謙介
1
,
坪井 知正
1
Kensuke Sumi
1
,
Tomomasa Tsuboi
1
1独立行政法人国立病院機構南京都病院呼吸器科
1Department of Respiratory Medicine, National Hospital Organization, Minami-Kyoto Hospital
pp.859-867
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100847
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はじめに
在宅人工呼吸管理には大きく分けて,非侵襲的陽圧換気(noninvasive positive pressure ventilation;NPPV)と気管切開下陽圧換気(tracheostomy positive pressure ventilation;TPPV)の2種類がある.
NPPVは非挿管下に鼻もしくはフェイスマスクを用いて陽圧換気をする方式で,対するTPPVは気管切開下の陽圧人工呼吸である.NPPVはより非侵襲的であり,マスクを外せば会話や飲食も可能で,日常生活も在宅酸素療法(HOT)患者とほぼ同様に営むことができる.しかし,痰の非常に多い症例や球症状のある症例,また呼吸不全が非常に重篤な症例ではNPPVで管理できない場合も少なくない.TPPVはNPPVに比し死腔が少なくリークもほとんどないため,より確実な換気法であるが,気管切開部の消毒なども煩雑であり,在宅での管理は困難が多い.
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