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特集 在宅呼吸管理をめぐって
在宅酸素療法の適応と臨床効果
The Indication and Clinical Effects of HOT on Chronic Respiratory Failure
巽 浩一郎
1
Koichiro Tatsumi
1
1千葉大学大学院医学研究院加齢呼吸器病態制御学
1Department of Respirology, Graduate School of Medicine, Chiba University
pp.847-857
発行日 2007年8月15日
Published Date 2007/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100846
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HOTへの期待と問題点
わが国において，在宅酸素療法(home oxygen therapy；HOT)は，導入の際の医学的効果として何を考えるかというと表1のごとくである．
エビデンスAとは欧米の一流雑誌に掲載された多量のデータに基づくrandomized controlled trial(RCT)を一般には意味している．では，HOTに関するエビデンスはとなると，「低酸素血症を呈する慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対してHOTは生存率を改善する」，これだけがエビデンスAである．それ以外はエビデンスB～Dであり，それ故に，HOTを含む酸素療法に関する様々な研究が現時点でも行われている．すなわち，HOTは確立された医療行為とはいえない．
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