Japanese
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特集 COPD―診断・治療概念のup-to-date
長時間作用性β2刺激薬と吸入ステロイド合剤
Combined Inhaled Corticosteroid and Long-acting β2 Stimulant
相澤 久道
1
Hisamichi Aizawa
1
1久留米大学医学部第一内科
1First Department of Internal Medicine, Kurume University School of Medicine, Division of Medicine
pp.1241-1246
発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100389
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はじめに
COPDの薬物療法では,気管支拡張薬が第一選択薬として位置づけられる.気管支拡張薬としては,抗コリン薬,β2刺激薬,テオフィリン薬が用いられるが,そのなかでも吸入薬,長時間作用性の薬物が推奨される.吸入ステロイドについては,重症以上の症例が対象となり,増悪の減少,QOLの改善などが報告されている.近年,長時間作用性β2刺激薬(LABA)/吸入ステロイド(ICS)の合剤がCOPDにも用いられるようになり,様々な効果が報告されている.
本稿では,基礎になるLABA,ICSそれぞれの報告を紹介したうえで,LABA/ICS合剤のCOPD治療における位置づけについて考えてみたい.
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