気管支喘息包囲網-喘息死ゼロへ向けた最後の10年へ
気管支喘息の治療薬-吸入薬に加える選択肢 長時間作用性経皮・経口β2刺激薬
堀口 高彦
1
1藤田保健衛生大学 医学部呼吸器内科学II講座
キーワード:
Steroids
,
Adrenergic Beta-Agonists
,
振戦
,
喘息
,
多剤併用療法
,
低カリウム血症
,
経口投与
,
経皮投与
,
頻拍
,
吸入投与
Keyword:
Administration, Cutaneous
,
Administration, Inhalation
,
Administration, Oral
,
Adrenergic beta-Agonists
,
Asthma
,
Drug Therapy, Combination
,
Hypokalemia
,
Steroids
,
Tachycardia
,
Tremor
pp.425-428
発行日 2011年9月1日
Published Date 2011/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2011320539
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・気管支喘息の長期管理薬の主体は吸入ステロイド薬(ICS)である。しかし、ICSは強力な抗炎症作用を有するが直接的な気管支平滑筋拡張作用は認められないため、ICSのみでコントロールが不十分な喘息患者に対しては長時間作用性β2刺激薬(LABA)の併用投与が推奨されている。・本稿では、その中で長時間作用性経皮、経口β2刺激薬について概説する。・経皮β2刺激薬は、血流を介して末梢気道まで到達するため確実な気管支拡張効果が得られ、投与方法が簡便であり、アドヒアランスの面においてもとくに高齢者に有用であると考えられる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011