Japanese
English
特集 冠動脈硬化に合併する重要臓器の動脈硬化病変
臓器別にみた動脈硬化
Arteriosclerosis of Organ Arteries
鈴木 慶二
1
,
河原田 ウメ子
1
,
美原 樹
2
,
大根田 玄寿
3
Keiji Suzuki
1
,
Umeko Kawaharada
1
,
Tatsuru Mihara
2
,
Genju Ooneda
3
1群馬大学医療技術短期大学部病理
2脳血管研究所美原記念病院
3(財)老年病研究所
1College of Medical Care and Technology, Gunma University
2Mihara Memorial Hospital
3Geriatrics Research Institute
pp.635-642
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900303
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はじめに
動脈硬化は粥状硬化,小細動脈硬化,メンケベルグ型硬化の3種に分けられているが,剖検例,生検例においてメンケベルグ型の動脈硬化を見る機会はほとんどなく,諸臓器の内外に認められる動脈硬化は粥状硬化と小細動脈硬化である.この2種の動脈硬化のうち粥状硬化は主に諸臓器外の動脈に生じ,小細動脈硬化は臓器内に発生する動脈病変で,その形態はきわめて多彩である1).ここでは臓器動脈として脳動脈,冠状動脈,腎動脈,脾動脈における形態学的特徴や動脈硬化の差異について述べる.
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