Japanese
English
Bedside Teaching
冠動脈造影の撮り方と読み方(1)―冠動脈造影の基本
The Strategy of Coronary Artery Angiography from Basis to Application
岡部 輝雄
1
,
朝倉 靖
1
Teruo Okabe
1
,
Yasushi Asakura
1
1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科
1Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
pp.1053-1058
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100554
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
冠動脈造影を的確に撮像し読影するためには,その両方の知識と技術を相補的に使うことが要求される.各施設によりルーチンショットが設定されていることと思うが,果たしてその撮像方向が各部位の病変描出,分離にとって本当に優れているか再考する余地はないだろうか.また,ルーチンショットの撮像により病変分離が不十分な場合,どの方向からの撮像を付加すれば,十分な情報収集が可能になるかを常に念頭に置いて造影に臨んでいるだろうか.病変が存在した場合に,病変部を他の部分から分離し病変形態を正確に把握し,同部から起始している分岐との関係を適切に捉えることは,その後のインターベンション(PCI)の成否を左右するといっても過言ではない.
今回は,PCIを前提とした冠動脈造影の撮像,読影方法を数回にわたって解説する.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.