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Bedside Teaching
冠動脈造影の撮り方と読み方(2)―PCIを前提とした冠動脈造影
The Strategy of Coronary Artery Angiography from Basis to Application
岡部 輝雄
1
,
朝倉 靖
1
Teruo Okabe
1
,
Yasushi Asakura
1
1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科
1Department of Internal Medicine, Keio University School of Medicine
pp.1163-1168
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100379
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はじめに
前号では冠動脈造影の基本的な撮影方法と,病変部を分離する際の原則論を述べた.今回は,実際にインターベンション(PCI)を施行するにあたって,どのような点に注目して冠動脈造影を施行すべきかについて述べる.
冠動脈造影の目的は,冠動脈狭窄部位の同定とともに,その後の治療戦略を構築することにある.したがって,複数の方向から病変部を観察し病変形態を詳細に把握するとともに,病変近傍の側枝との位置関係を明確にする必要があることは前号で述べたとおりである.PCIの実施に際しては,上記のポイントに加えて,病変性状,病変長,対照血管径,血管の屈曲,蛇行の程度など,更なる情報収集が必要とされる.
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