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連載 プライマリ・ケアのための呼吸・循環器診療⑦
呼吸器疾患の問診のポイント―質問票の利用
Diagnostic Approach for Cardiovascular and Respiratory Diseases in Primary Care(7)-Application of questionare
相澤 久道
1
Hisamichi Aizawa
1
1久留米大学医学部呼吸器・神経内科
1Department of Medicine, Kurume University School of Medicine
pp.1111-1116
発行日 2006年10月1日
Published Date 2006/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100475
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1 はじめに
これまで呼吸器疾患における問診の重要性とそのポイントについて述べてきた.今回は,そのなかの咳,痰,息切れなどの症状や,喫煙歴やアレルギー歴などについて質問票を用い,それを点数化して診療に用いる方法について述べる.このような質問票を用いることにより,効率よく,漏れがないような問診が可能になり,さらにはそれを点数化することにより診断の妥当性が推定できる.それにより,専門医への紹介が必要かどうか,そのまま経過観察が可能であるかの判断が容易になると思われる.とりわけ,喘息とCOPDに対してこのようなアプローチが有用である.わが国のCOPD患者は500万人以上,喘息患者は400万人以上といわれ,いずれも約80%の患者がプライマリ・ケア医や一般内科医を受診している,日常最も頻繁に遭遇する呼吸器疾患である.したがって,今回は質問票の具体的な利用について述べたい.
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