Japanese
English
特集 呼吸器感染症―最新の話題
緑膿菌
Pseudomonas aeruginosa
中野 哲治
1
,
平松 和史
2
,
那須 勝
1
Tetsuji Nakano
1
,
Kazufumi Hiramatsu
2
,
Masaru Nasu
1
1大分大学医学部感染分子病態制御講座(第二内科)
2大分大学医学部附属病院検査部
1Department of Infectious Diseases, Oita University Faculty of Medicine
2Clinical Laboratory Center, Oita University Hospital
pp.137-141
発行日 2004年2月1日
Published Date 2004/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100249
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はじめに
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)は広く自然界に存在するブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌であり,ヒトにおいても上気道,腸管内,尿路などに一過性の常在細菌叢(transient flora)を形成していることがある.健常者に病原性を発現することは稀で,全身的あるいは局所的に免疫力・抵抗力の低下した宿主(compromised host)において発症する場合がほとんどである.呼吸器感染症,尿路感染症など様々な領域の感染症に関与する重要な病原体である.
本稿においては呼吸器領域を中心に緑膿菌感染症について最新の話題を概説する.
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