特集 周産期感染症2026
新生児からみた周産期感染症
2.臨床編―各論 病原体からみた新生児感染症
110.緑膿菌
雪竹 義也
1
Yoshiya Yukitake
1
1茨城県立こども病院新生児科
キーワード:
遅発型敗血症
,
薬剤耐性菌
,
抗菌薬
Keyword:
遅発型敗血症
,
薬剤耐性菌
,
抗菌薬
pp.502-506
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002526
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はじめに
緑膿菌はブドウ糖非発酵菌のグラム陰性桿菌で,院内感染の代表的な菌である。新生児領域では母体からの垂直伝播,環境や医療従事者を介しての水平伝播が主な感染経路である。手指衛生を中心とした標準予防策に加えて,湿潤環境を好む細菌であるため,シンク周囲の水はね対策や沐浴環境の整備,母乳や人工乳などの準備や提供体制に注意が必要である。遅発型感染症の原因となることが多く,菌血症,肺炎などを起こし,治療には抗緑膿菌スペクトラムを有する薬剤が必要である。薬剤耐性パターンは施設によって異なるが,複数の耐性機構を保持し,多剤耐性化しやすい細菌である1)。本稿では細菌学的特徴,病原性,検査,治療について述べる。

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