Japanese
English
特集 低酸素と生体
低酸素の全身への影響
Hypoxia Effects on Multiple Organs
横山 智央
1
,
瀬戸口 靖弘
1
Tomohisa Yokoyama
1
,
Yasuhiro Setoguchi
1
1東京医科大学内科学第一講座
1First Department of Internal Medicine, Tokyo Medical University
pp.1135-1142
発行日 2005年11月1日
Published Date 2005/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100124
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はじめに
低酸素血症(hypoxemia)は血液,特に各組織/臓器の動脈血酸素分圧(PaO2)あるいはその含量(CaO2:動脈血酸素含量)が低下したことを意味し,生理学的パラメーターに変化を生じさせる状態と考えられている.各組織の酸素不足(低酸素症:hypoxia)はPaO2の他に,酸素運搬に関与する心拍出量およびヘモグロビン(Hb)濃度も関与しており,低酸素が持続することによって全身の臓器障害が引き起こされる.
本稿では低酸素がこれらの各臓器に及ぼす影響について概説する.
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