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Current Opinion
高齢者肺炎
Pneumonia among Older Adults
山谷 睦雄
1
Mutsuo Yamaya
1
1東北大学病院老年・呼吸器内科
1Department of Geriatric and Respiratory Medicine, Tohoku University School of Medicine
pp.625-629
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404100070
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高齢者肺炎をめぐる最近1年間の話題
高齢者肺炎は高齢者人口の増加に伴って罹患患者が増加しており,呼吸器内科に限らず高齢者を診療する全ての診療科の医師に関係している.青壮年の肺炎と異なった発症病態や治療法・予防法がこれまでに明らかになってきた.この1年間においても高齢者肺炎の危険因子・背景疾患・病態や診断法・治療法についての論文が数多く発表されている.
誤嚥性肺炎や高齢者肺炎の危険因子や背景疾患に関して,大動脈瘤手術後の反回神経麻痺1),意識低下や認知障害2),気管内挿管や人工呼吸管理3),てんかん発作4),周術期5)や多発性硬化症6),食道アカラシア7),放射線療法を行った頭頸部癌患者の嚥下力低下8),経鼻栄養を施した脳梗塞9)あるいは集中治療室管理患者10)などが報告されている.
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