特集 新時代の肺炎診療
医療・介護関連肺炎(NHCAP)の診療
高齢者施設での肺炎
丸山 貴也
1
1国立病院機構三重病院呼吸器内科
pp.2005-2009
発行日 2013年11月10日
Published Date 2013/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107179
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ポイント
◎高齢者施設での肺炎患者の特徴は,高齢に加えて脳血管障害などの基礎疾患を有する頻度が高く,活動性,栄養状態が低下していることである.そのような集団環境で,肺炎の発症率は高くなる.
◎高齢者施設ではインフルエンザ,肺炎球菌の集団感染が報告されている.
◎肺炎発症には誤嚥が関与するため,口腔ケアが肺炎予防に有効である.
◎高齢者施設での肺炎で最も頻度が高い原因微生物は肺炎球菌であり,インフルエンザワクチンと23価肺炎球菌ワクチン(PPV23)の両接種が重要である.
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