今月の主題 「考える」診断学—病歴と診察のEBM
考える診断学の実際
救急編
高齢者の肺炎
岡野 良
1
,
倉富 雄四郎
2
1自治医科大学附属大宮医療センター総合診療科
2自治医科大学附属大宮医療センター呼吸器内科
pp.1501-1504
発行日 2000年9月10日
Published Date 2000/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907624
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なぜ正しい診断が重要か?
肺炎は65歳以上の年齢別死亡原因の第4位を占め,罹患率(65歳以上の入院者数/年で約1%),致死率(2〜30%)とも高い疾患である1).
高齢者の肺炎では自覚症状が乏しい傾向にあり,また,意識障害や倦怠感,ふらつきなどの非特異的症状,基礎疾患の増悪で受診する場合があり,見逃されやすい2,3).
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