Japanese
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増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
下部消化管
炎症性筋腺管ポリープ
inflammatory myoglandular polyp
森山 智彦
1
,
川床 慎一郎
2
1九州大学病院国際医療部
2九州大学大学院医学研究院形態機能病理学
キーワード:
表面平滑
,
球状
,
亜有茎性〜有茎性
,
発赤調
,
びらん
,
白苔
,
広い間質
,
円形〜卵円形の腺管開口部
Keyword:
表面平滑
,
球状
,
亜有茎性〜有茎性
,
発赤調
,
びらん
,
白苔
,
広い間質
,
円形〜卵円形の腺管開口部
pp.628
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202812
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炎症性筋腺管ポリープ(inflammatory myoglandular polyp)は,1992年にNakamuraら1)によって報告された非腫瘍性の大腸ポリープである.便潜血や血便,貧血などを契機として発見されるが,無症状のことも多い.男性に多く,好発部位はS状結腸〜直腸を中心とした遠位側大腸で,単発性である.病因は不明だが,腸管蠕動による慢性刺激が一因と考えられている.
ポリープは表面平滑な球状で,亜有茎性〜有茎性の形態を呈し,強い発赤調でびらんや薄い白苔を伴うことが多く(Fig.1a),“傷んだイチゴ状”とも称される2).近接して表面構造を観察すると,広い間質にやや大型で円形〜卵円形の腺管開口部を散在性に認める3)(Fig.1b).
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