Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
下部消化管
大腸腺腫
colorectal adenoma
岡 志郎
1
,
田中 信治
2
1広島大学病院消化器・代謝内科
2広島大学大学院医系科学研究科内視鏡医学
キーワード:
表面型
,
隆起型
,
左右相似形
,
表面平滑・均一
,
分葉
,
びらん
,
径5mm未満
,
褪色調〜正色調
,
径5mm以上
,
発赤調
Keyword:
表面型
,
隆起型
,
左右相似形
,
表面平滑・均一
,
分葉
,
びらん
,
径5mm未満
,
褪色調〜正色調
,
径5mm以上
,
発赤調
pp.625
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202810
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大腸腺腫は内視鏡検査で発見される全大腸ポリープのうち70%以上を占め,最も頻度が高い1).大腸腺腫は病理組織学的には,①管状腺腫(tubular adenoma),②管状絨毛腺腫(tubulovillous adenoma),③絨毛腺腫(villous adenoma),④鋸歯状腺腫(traditional serrated adenoma)の4つに分類されるが2),そのうち約90%が①管状腺腫である.さらに,その細胞異型,構造異型から低異型度,高異型度に分類される2).なお,“ポリープ”とは消化管内腔に突出する境界明瞭な隆起全体の総称で,病理組織学的に上皮性・非上皮性病変,腫瘍性・非腫瘍性病変が含まれる.“隆起型腫瘍”と“ポリープ”は同義語として使用されることが多いが,厳密には同じでないことに注意する.
肉眼分類としては,隆起型(Fig.1)と表面型に大別される.隆起型は有茎性(0-Ip),亜有茎性(0-Isp)と無茎性(0-Is)に,表面型は表面隆起型(0-IIa),表面平坦型(0-IIb)と表面陥凹型(0-IIc)に分類されるが,小さい病変は半球状(0-Is)を呈することが多い.
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