Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
十二指腸
Brunner腺過形成
hyperplasia of Brunner's gland in the duodenum
清森 亮祐
1
,
蔵原 晃一
1
1松山赤十字病院胃腸センター
キーワード:
粘膜下腫瘍様隆起
,
開口部
,
陥凹
,
胃腺窩上皮化生
Keyword:
粘膜下腫瘍様隆起
,
開口部
,
陥凹
,
胃腺窩上皮化生
pp.623
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202808
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Brunner腺は十二指腸の固有腺であり,十二指腸乳頭付近よりも近位側では粘膜下層を主座に密在している.病理組織学的に異型性のないBrunner腺が領域性を持って過剰に増殖したものがBrunner腺過形成である1).
Brunner腺過形成はBrunner腺が密在する十二指腸球部〜下行部の乳頭近位側に好発する.表面が平滑な粘膜下腫瘍(submucosal tumor ; SMT)様隆起の形態を呈し,表面に開口部や陥凹を伴うことがある(Fig.1a).病理組織学的にBrunner腺過形成巣(MUC6陽性)の表層には胃腺窩上皮化生(MUC5AC陽性)が形成されることが多く,NBI(narrow band imaging)併用拡大観察では病変表面に胃腺窩上皮に類似するパターンを認めることが多い(Fig.1b〜e)2)3).生検では過形成巣まで採取できないこともあるため,厳密な診断は切除標本に基づく必要がある.
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