Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
胃
IBDの胃・十二指腸病変
gastroduodenal lesions of IBD
鶴岡 ななえ
1
,
江﨑 幹宏
1
1佐賀大学医学部内科学講座消化器内科
キーワード:
CD
,
竹の節状外観
,
びらん・アフタ様病変
,
不整形潰瘍
,
notch様陥凹
,
縦列傾向
,
UC
,
びまん性連続性病変
,
顆粒状粘膜
Keyword:
CD
,
竹の節状外観
,
びらん・アフタ様病変
,
不整形潰瘍
,
notch様陥凹
,
縦列傾向
,
UC
,
びまん性連続性病変
,
顆粒状粘膜
pp.614
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202801
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease ; IBD)はCrohn病(Crohn's disease ; CD)と潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)に大別され,CDでは全消化管,UCでは大腸に限局した腸管炎症を来す.このうちCDでは,診断基準の副所見として“特徴的な胃・十二指腸病変”が取り上げられていることからもわかるように,上部消化管病変の特徴を認識しておくことは重要である.一方,UCでもまれではあるが上部消化管病変を呈する.
竹の節状外観1)は胃噴門部から胃体部小彎にかけて腫大した皺襞を横切る亀裂状の陥凹(Fig.1)として観察され,CD患者の約70%にみられる.また,CD患者では十二指腸病変を伴うことも多く,びらん・アフタ様病変,不整形潰瘍,notch様陥凹2)など多彩な所見を認める.notch様陥凹はKerckring皺襞上にできる亀裂状びらん,あるいは切れ込み状の所見であり,多発する場合は縦列傾向を示す(Fig.2).
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