Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
食道
食道炎症性疾患(IBD関連)
esophageal inflammatory disease(related to IBD)
平岡 佐規子
1
1岡山大学病院炎症性腸疾患センター
キーワード:
CD
,
散在性/縦列傾向のアフタ
,
小潰瘍
,
縦走潰瘍
,
狭窄
,
瘻孔
,
UC
,
不整潰瘍
,
打ち抜き潰瘍
Keyword:
CD
,
散在性/縦列傾向のアフタ
,
小潰瘍
,
縦走潰瘍
,
狭窄
,
瘻孔
,
UC
,
不整潰瘍
,
打ち抜き潰瘍
pp.582
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202775
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease ; IBD)である潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)とCrohn病(Crohn's disease ; CD)は上部消化管病変を合併することはあるものの,胃・十二指腸病変と比べ食道病変は頻度が低い.
CDでの食道病変の合併頻度に関しては5%前後との報告が多いが,小児例では18%との報告もある1)2).症状としては,嚥下困難,嚥下痛,胸痛を認めることが多いが,無症状のこともある.好発部位は胸部中下部食道であり,内視鏡所見は,散在性や縦列傾向のアフタや小潰瘍の報告が多い(Fig.1).重症例では,縦走潰瘍や敷石像外観,さらに狭窄や瘻孔を来した報告もあるがまれである2)3).病変部の生検により非乾酪性肉芽腫が検出される割合は,高い報告で25%程度である1).
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