特集 大腸内分泌細胞腫瘍─WHOの考え方と日本の考え方
Ⅰ.大腸内分泌細胞腫瘍─ 他臓器内分泌細胞腫瘍との相違
海崎 泰治
1
1福井県立病院病理診断科
キーワード:
カルチノイド腫瘍
,
内分泌細胞癌
,
大腸
,
他臓器との相違
Keyword:
カルチノイド腫瘍
,
内分泌細胞癌
,
大腸
,
他臓器との相違
pp.7-14
発行日 2019年1月20日
Published Date 2019/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/INT.0000000292
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内分泌腫瘍(カルチノイド腫瘍,内分泌細胞癌)は全身すべての臓器で認められるが,腫瘍の部位別頻度,組織学的分類,産生ホルモンの種類,組織像,遺伝子異常は,臓器により少しずつ差異がある.他臓器との比較から得られる大腸内分泌腫瘍の特徴は,直腸発生L 細胞由来のカルチノイド腫瘍が大部分で,組織像は索状配列が目立つ.MEN1 遺伝子との関連は薄く,予後良好な腫瘍に相当する.対して大腸の内分泌細胞癌は非常にまれである.
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