Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
食道
食道炎症性疾患(感染症等)
infectious inflammatory disease of the esophagus
前田 有紀
1
,
小野 裕之
1
,
下田 忠和
2
1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科
2静岡県立静岡がんセンター病理診断科
キーワード:
HSV食道炎
,
水疱
,
浅い小潰瘍
,
volcano ulcers
,
帯状/地図状の潰瘍
,
CMV食道炎
,
打ち抜き潰瘍
,
地図状/不整形/類円形/縦走傾向
,
食道カンジダ症
,
軽症
,
黄白色の小さな付着物
,
中等症
,
白苔癒合
,
縦走傾向
,
重症例
,
全周性の厚い白苔
Keyword:
HSV食道炎
,
水疱
,
浅い小潰瘍
,
volcano ulcers
,
帯状/地図状の潰瘍
,
CMV食道炎
,
打ち抜き潰瘍
,
地図状/不整形/類円形/縦走傾向
,
食道カンジダ症
,
軽症
,
黄白色の小さな付着物
,
中等症
,
白苔癒合
,
縦走傾向
,
重症例
,
全周性の厚い白苔
pp.583
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202776
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- 参考文献 Reference
食道の感染性炎症性疾患として,単純ヘルペス(herpes simplex virus ; HSV)食道炎,サイトメガロウイルス(cytomegalovirus ; CMV)食道炎,食道カンジダ症などが代表的である.
HSV食道炎は,三叉神経の神経細胞に潜伏感染しているHSVが,免疫抑制状態において再活性化し,唾液中に排泄されて食道粘膜に感染し,発症すると考えられている.内視鏡像は経時的に変化する.HSVが食道上皮に感染すると,上皮細胞の結合性が消失し,水疱が形成される.水疱が破裂すると浅い小潰瘍となる(Fig.1).境界明瞭で辺縁隆起がやや目立つ特徴的な形態の潰瘍で,volcano ulcersと称される1).小潰瘍が癒合すると帯状/地図状の潰瘍を形成する.時相の異なる病変が同時に存在することもHSV食道炎の特徴である2).胸部食道に多く,口腔や咽頭に病変を併存する場合もある.
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