特集 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―闘いの最前線を知る
◉高リスク患者の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)―臨床経過・治療・予防まで
②基礎疾患のある患者
山﨑 善隆
1
1地方独立行政法人長野県立病院機構長野県立信州医療センター 副院長/感染症センター長
キーワード:
COVID-19
,
胸部CT
,
軽症
,
中等症
,
重症
Keyword:
COVID-19
,
胸部CT
,
軽症
,
中等症
,
重症
pp.187-192
発行日 2020年9月10日
Published Date 2020/9/10
DOI https://doi.org/10.34426/kk.0000000139
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Summary
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は新たな呼吸器感染症として世界に拡大している。若年者は無症状あるいは軽度者が多くみられる一方で,高齢者あるいは基礎疾患を有する人は重症化する人の割合が高い。胸部CTは多区域性のスリガラス陰影が特徴で,また無症状の患者でも限局的なスリガラス陰影が認められることがある。PCR検査で陽性と判明すると勧告入院となる。中等症から入院後7日目頃に呼吸状態が急速に悪化して重症化するため,酸素療法や侵襲的人工呼吸器管理となる。有効な医薬品やワクチンがまだない状況であるが,院内感染対策を十分に行い,中等症,重症患者に対応していかなければならない。
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