Japanese
English
今月の主題 消化管感染症の病態と画像診断update—症例問題で応用力をつける
症例問題集
食道 Case 2
Esophagus Case 2
髙橋 索真
1
,
小橋 真由
2
,
稲葉 知己
1
Sakuma Takahashi
1
1香川県立中央病院消化器内科
2岡山大学病院消化器内科
キーワード:
ヘルペス食道炎
,
HSV食道炎
,
食道潰瘍
,
単純ヘルペスウイルス感染症
,
アシクロビル
Keyword:
ヘルペス食道炎
,
HSV食道炎
,
食道潰瘍
,
単純ヘルペスウイルス感染症
,
アシクロビル
pp.705-707
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.053621800600050705
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臨床情報
患 者●10歳代前半,男児.
主 訴●発熱,胸痛,食欲不振.
既往歴●虫垂炎手術(11歳時).アレルギー歴なし.
生活歴●喫煙なし,飲酒なし,ペットの飼育歴なし.
現病歴●38℃前後の発熱と胸痛が1週間持続するため近医を受診した.気管支炎と診断され,処方された抗菌薬を内服するものの症状は改善せず,食後の胸痛のため食事摂取困難となり,当院へ紹介され受診となった.皮疹は認めず,咽頭に軽度発赤を認めた.心音・呼吸音・腹部に異常は認めなかった.血液検査では白血球数・分画の異常は認めなかった.CRP 0.39mg/dLであった.胸腹部CTでは異常所見は認めなかった.食欲不振のため体重が1週間で3kg減少しており,上部消化管内視鏡検査(EGD)を施行した.

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