Japanese
English
増刊号 図説「胃と腸」画像診断用語集2022
疾患
食道
表在型中・下咽頭癌
superficial oro-hypopharyngeal carcinoma
菊池 大輔
1
,
田中 匡実
1
1虎の門病院消化器内科
キーワード:
白色光
,
色調変化
,
凹凸
,
角化
,
背景の血管網の消失
,
IEE
,
brownish area
,
IPCLの血管密度の上昇
,
IEE拡大
,
ループ構造
,
B1血管
,
B2血管
,
B3血管
Keyword:
白色光
,
色調変化
,
凹凸
,
角化
,
背景の血管網の消失
,
IEE
,
brownish area
,
IPCLの血管密度の上昇
,
IEE拡大
,
ループ構造
,
B1血管
,
B2血管
,
B3血管
pp.562-563
発行日 2022年5月24日
Published Date 2022/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202765
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表在型咽頭癌は扁平上皮癌であり,内視鏡像は表在型食道癌に類似する.表在型咽頭癌を効率よく発見するためには高リスクの症例を適切に拾い上げることが重要である.また,咽頭・喉頭領域は解剖学的に複雑であり,定点的な内視鏡観察が重要である.
筆者らの高リスク患者に対する撮影方法は以下の通りである.まずは口腔底から舌の撮影をする.この際,撮影しづらいためマウスピースは使用しない.患者に舌を丸めるように指示し,口腔底を撮影する.そして,左右の頰部に舌先端を付けるように指示し,左右の舌縁を観察する.次いで,マウスピースを噛んでもらい硬口蓋から観察する.軟口蓋,口蓋垂,左右の口蓋弓を撮影する.そして,中咽頭後壁,左右の側壁,下咽頭正中および左右の梨状陥凹を撮影し,喉頭蓋谷を観察する.咽頭観察の際は,“イー”と発声してもらうと,声帯が狭まり梨状陥凹が拡がるため観察がしやすくなる.そして,最後にValsalva法1)を行い,下咽頭後壁から輪状後部の観察をする(Fig.1).発声やValsalva法など患者の協力が必要となることが多いため鎮静薬を使用するのではなく,塩酸ペチジンのような鎮痛薬を使用して観察する.
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