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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
小腸
治療
止血術(クリップ,APC)
Hemostasis of Small Intestinal Bleeding Using Clipping/APC
松田 知己
1
,
伊藤 聡司
1
1仙台厚生病院消化器内科
pp.702
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202415
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スコープの鉗子口径が2.8mm以上あればクリッピングが可能である.腸管の屈曲が強く,治療に難渋する場合はスコープの特性を大いに利用すべきである.通常内視鏡では空気量の調節,体位変換,用手圧迫を利用するが,バルーン内視鏡に関しては,それ以外にオーバーチューブを再挿入して短縮し直す,あるいはオーバーチューブをやや抜いて,スコープを押し込むなど,スコープとオーバーチューブとの相対的位置関係を変化させることによって手技の難易度を軽減することもできる1).また,フードの装着は必須で,かつ少し長めに出しているほうがひだを押さえ込んで視野を確保できる.
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