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編集後記
斉藤 裕輔
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1市立旭川病院消化器病センター
pp.1823
発行日 2018年12月25日
Published Date 2018/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201552
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「胃と腸」53巻13号は「EUSによる消化管疾患の診断—現状と最新の話題」を特集した.EUSの開発から40年近くが経過し,EUSは消化管疾患の診断,治療方針の決定における補助診断法として,それなりに発展を遂げてはいるものの,拡大内視鏡や画像強調内視鏡,バルーン内視鏡,カプセル内視鏡など,内視鏡機器の進歩と比較すると,大きく停滞している感は否めない.そこで,消化管疾患の診断・治療におけるEUSの現状の再確認と今後期待される最新の機器などの話題について取り上げ,今後のEUS診断の進んでゆく方向性を探ることが本特集号の目的である.
序説で清水は,EUS診断学の歴史と,近年のEUS診断が衰退をたどるに至った経緯,さらには,診断基準の時代的変化に対応可能なEUS診断のflexibilityをはじめ,新たなEUS診断機器の導入も含めた今後のEUS診断の進歩への期待を熱く語っており,筆者も本特集号への期待が高まった.
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