Japanese
English
今月の主題 狭窄を来す大腸疾患─診断のプロセスを含めて
主題
症例6
Case 6
佐野村 誠
1
,
佐々木 有一
1
,
中 悠
1
,
吉田 紘子
1
,
原 あずさ
1
,
原 美紀
1
,
金泉 美紗
1
,
上田 康裕
1
,
西岡 伸
1
,
江頭 由太郎
2
,
廣瀬 善信
2
,
奥田 準二
3
,
樋口 和秀
4
Makoto Sanomura
1
1北摂総合病院消化器内科
2大阪医科大学病理学教室
3大阪医科大学附属病院がんセンター
4大阪医科大学第2内科
キーワード:
腸管子宮内膜症
,
腸管狭窄
,
“ヘビの抜け殻”様狭窄
Keyword:
腸管子宮内膜症
,
腸管狭窄
,
“ヘビの抜け殻”様狭窄
pp.1297-1302
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200408
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症例
患 者:46歳,女性.
主 訴:便秘.
既往歴・家族歴:特記すべきことなし.
現病歴:約3年前から便秘症状が出現した.次第に排便が2日に1行の兎糞状便となったため,近医にて緩下剤の処方を受け,消化管検査目的にて当科外来を受診した.
初診時現症:体温36.0℃,脈拍62/min,血圧118/56mmHg.意識清明で眼瞼結膜に貧血なし,眼球結膜に黄疸なし.腹部は平坦・軟で,疼痛・圧痛なし.排便回数は1〜2日に1行,普通便(緩下剤使用).
血液生化学検査所見(Table 1):貧血や炎症所見を認めなかった.腫瘍マーカーについてはCA125 48U/ml(<35.0)と軽度上昇していた.
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