Japanese
English
今月の主題 知っておきたいまれな胃疾患
主題症例
腫瘍性疾患:カポジ肉腫
Kaposi Sarcoma
藤原 崇
1
,
門馬 久美子
2
,
堀口 慎一郎
3
,
藤原 純子
2
,
比島 恒和
3
,
柳澤 如樹
4
,
菅沼 明彦
4
,
今村 顕史
4
Takashi Fujiwara
1
1がん・感染症センター都立駒込病院消化器内科
2がん・感染症センター都立駒込病院内視鏡科
3がん・感染症センター都立駒込病院病理科
4がん・感染症センター都立駒込病院感染症科
キーワード:
Kaposi肉腫
,
HHV-8
,
HIV
Keyword:
Kaposi肉腫
,
HHV-8
,
HIV
pp.779-781
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200317
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疾患の概念
Kaposi肉腫(Kaposi sarcoma ; KS)は,HHV-8(human herpes virus-8)の感染によって生じる血管性腫瘍である.HIV(human immunodeficiency virus)感染者における悪性腫瘍で最も多く,CD4値の低下とともに好発するが,CD4値が500cell/μlと比較的高値でも発症することがある.また,HIV感染者におけるKS発症例の大半は男性の同性愛者である.KSは,HHV-8の生体内でのリザーバーであるB細胞から血管内皮細胞への感染によって発症するとされる.発生部位としては,皮膚が最も多く,全消化管,肺,リンパ節などに生じる.
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